自分もめんどくさいやつなのかな…
こんな感じで、ネットの情報を見て自分自身を責めてしまっていませんか?
HSPを調べて、ネットサーフィンやSNSをしていると「HSP うざい」や「HSP めんどくさい」といった言葉も目につきますよね。
HSPの人は「めんどくさいやつなのか?」「うざいのか?」気になってしまうのは理解できます。
しかし、ぼくは「HSPの人がめんどくさい」と決めつけられるのは違和感を感じます。
そこで今回は
- 「HSPがめんどくさい」とネットで書かれる5つの要因
- HSPの人が自分を「めんどくさいやつ」と感じてしまう3つの原因
- 自分自身を責めないための4つの方法
について解説します。
この記事を読むことで、HSPの自分を受け入れるようになり「めんどくさい」や「うざい」といった言葉が気にならなくなります。
興味がある人は、ぜひ読み進めてくださいね。
「HSPの人がめんどくさい」とネットで書かれる5つの要因
ネットの書き込みを見ていると、HSPの人がネットやSNSで「めんどくさい」や「うざい」と言われる原因があることがわかりました。
以下が、HSPの人がネットで「めんどくさい」と書き込まれている原因です。
- 人付き合いが苦手である
- HSPが病気ではなくあくまで気質だから
- 誰にでも当てはまる特徴だと思われている
- 現実から逃げていると思われている
- HSPがマイノリティーな存在であるから
1つずつ、詳しく見ていきましょう。
1.人付き合いが苦手である
HSPは、人といると大きく疲労してしまうので、1人での充電期間が必要です。
そのため、1人の時間を確保するために、飲み会などの参加を断ったりして、付き合いが悪いと思われることがあります。
人付き合いの不器用さを見て、ネットでは「めんどくさい」と書き込んでいることがあります。
大勢の飲み会は極力断るようにしてます(笑)
たしかに、みんな参加しているのに、飲み会を断るのは付き合いが悪いと思われても仕方がないでしょう。
しかし、HSPの人にとって1人の時間を確保することは、メンタルや健康を保つためにも大切な休息の時間なのです。
飲み会や人との関りによってメンタルや健康を回復させる人もいれば、1人の時間を休息に充てる人もいるのです。
飲み会を心から楽しめる人にとっては、理解できない行動でもHSPにとっては、大切な時間なのです。
2.HSPが病気ではなくあくまで気質だから
HSPは病気ではなく、あくまで気質です。
そのため、医師から正式に診断されたわけでもなく、本やアンケートなどから自己判断しています。
HSPではない人からしたら「病気でもないのに…なんかずるい」と思われてしまうこともあるのです。
ずっとHSPって言ってくる子がいて、てっきりうつ病の一種みたいなもんかと思ってたら、これって病気じゃないのかよ!自己診断って、、、HSPの人が感じる不快な行動とかみるけどさ、あれを不快に感じない人いるのか?なんかさ、優しくできないわ。
— ___uni.1215 (@1215Uni) September 2, 2021
たしかに、うつ病や精神疾患などとは違うので「もう少し頑張れ」「努力して直せ」と思われてしまいがちです。
でも、HSPは生まれ持った気質であって、直そうと思っても直すことはできません。
病気でもないのに、繊細な気質が多くあることで「めんどくさい」と思われているのでしょう。
3.誰にでも当てはまる特徴だと思われている
HSPの特徴は、誰にでも当てはまることも多く存在します。
以下の特徴は、たしかに誰もが持つ悩みや特徴ではあります。
- 映画や芸術などに感動しやすい
- 人の意見に共感しやすい
- 人の指摘に傷つきやすい
- ちょっとした騒音に悩まされる
- 人ごみが苦手
- 環境のちょっとした変化に気づく
ただ、上記の特徴を見て「誰にでもあることじゃん」と判断してしまうのは、その人自身が、あまり悩んでいない可能性があります。
ある人からは当たり前に感じることでも、HSPの人にとっては、長年悩まされてきた大きな問題だったりします…
HPS=心が繊細っていうイメージだと、そんなの誰だってあるよ自意識過剰!みたいな形で片付けられそうで自己申告が怖くなる。
あなただけ特別だとでも?みたいになりそうで…それよりも音や光、においなどの刺激に対する特性などが前面に出て世間に認知してもらえた方がずっと当事者は楽な気がする。
— ゆかり┃すいすい泳ぐ (@yukapanch55) February 1, 2020
HSPの気質で悩んでいない人からしたら、誰にでもあることと判断されて「自意識過剰でめんどくさい」と思われてしまうのです。
4.現実から逃げていると思われている
HSPは繊細過ぎる気質をもっているため、ストレスに弱い性質があります。
そのため、強いストレスに耐えられず自己防衛に走ったり、無意識に距離を置いたりします。
その行動が、ある人からすれば「現実から逃げている」「ずるい…めんどくさい」といった書き込みに繋がっているのです。
HSPは病的なまでに繊細で傷付き易い氣質な故に”人を極力避ける事”が自らを防衛出来る適切な手段だと無意識に学習してきた。結果、本格的に引き篭り化し、その生活に罪悪感を感じつつ長期化させる。周囲の人間はその苦痛や経緯が分からず、現実逃避だと批判し、更に引き篭りがエスカレートしてしまう
— ぴぴ@HSPで自在に生きる (@pipi_hsp) July 11, 2021
周囲の人からすると、繊細な気質を理解できず「ただ逃げているだけ」と映ってしまい、ネットでも批判的な書き込みが目立つのでしょう。
5.HSPがマイノリティーな存在であるから
HSPの気質をもっている人は、5人に1人の割合だといわれています。
そのため、世の中でみたら少数派になります。
マイノリティーであるからこそ、多数派の意見が強くなるのは当たり前といえるでしょう。
SNSやブログの投稿を見て、多数派の人は理解できず批判的な書き込みをしてしまいます。
多数派の人からすると、違う気質をもっている少数派のHSPは「めんどくさい」と映ってしまうのでしょう。
HSPの人が「めんどくさいと思われている」と感じてしまう3つの原因
HSPの人は、自分自身を責めてしまうのは、HSPのもっている気質が関係しています。
他の人に比べて、「周りからどう思われているか」気になってしまうのは、以下の3つ理由があるからです。
- 自己肯定感が低い
- 他人の気持ちに敏感である
- 人の言葉を深く受け取ってしまう
それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。
1.自己肯定感が低い
HSPの人は、自分に自信が持てず、自己肯定感が低い人が多いです。
自己肯定感が低いことで、周りの意見を必要以上に気にしてしまうのです。
なので、人の意見をたくさん見すぎないことが大切です。
- ワイドショーを見ない
- ネットニュースを見ない
- SNSの時間を制限する
上記のように、なるべく人の意見に触れない環境を整えましょう。
HSPは自分自身と向き合うことで、自分への自信を高めていけます。
自己肯定感が下がりやすいことを理解し、自分自身と向き合う時間を大切にしましょう。
2.他人の気持ちに敏感である
他人の気持ちに敏感なことで「めんどくさい、うざいと思われている」と感じやすいです。
HSPの人は、人よりも多くの情報を受け取ってしまいます。
- 人のちょっとしたしぐさ
- 声のトーン
- 人からの視線
上記の情報を敏感に察知して、人の気持ちを感じ取っています。
他人の音、視線や空気感から「自分は避けられてる?」「なんか悪いことしたかな?」と、自分の中で勝手に思い込んでしまうことも多いのです。
ただ、ここで勘違いしないでほしいのが「人の気持ちを察知しやすい」のと「人の気持ちを読める」は違うことです。
HSPの人は人の気持ちを敏感に感じ取りますが、だからといってその人が思っていることを正確にキャッチしているわけではありません。
なので「めんどくさいと思われてる?」と自分の中で思い悩むのではなく、身近な人に直接確認することも大切です。
3.人の言葉を深く受け取ってしまう
人が何気なくいった一言を、深く受け取ってしまうのもHSPの特徴です。
その人にとっては、何気なくいった言葉でも、裏の意味まで考えてしまって、無駄に傷ついてしまうことが多いです。
- 「○○くんって、きれい好きだよね!」→神経質に思われてるのかな?
- ○○君って考えが読みずらいよね?→自分の意見がないと思われてる?
- ちょっとシャイなところがあるね→根暗で面白くないやつと思われてる?
上記のように、何気なくいわれた言葉を必要以上に深く受け取ってしまいます。
その結果、自分自身で「めんどくさいと思われてるのかな…」と思い悩むことが多くなるのです。
HSPの人が自分を「めんどくさいやつ」と責めないための4つのポイント
HSPの人は、自己肯定感が低く、自分自身を責めてしまいがちです。
なので、自分を責めないための4つの方法を紹介します。
- HSPの気質を深く理解する
- SNSやネットの情報を断捨離する
- HSPであることを周りに言わない
- 自分を受容してくれる人と付き合う
1つずつ、詳しく解説します。
1.HSPの気質を深く理解する
自分を責めないためにも、HSPの気質をしっかりと理解しましょう。
気質を理解して受け入れることで、状況によっては対処することができます。
HSPの特徴を理解することで、以下のように対処が可能です。
- 視覚情報を多く受けとってしまい疲れる→メガネの度数を下げる
- 音やにおいに敏感→静かで落ち着いた環境を選ぶ
- 人の気持ちや言葉を読み取る→直接本人に確認する
- 人に流されてしまう→苦手な人とは距離をとる
1つ1つ対処していくことで、自分にとっての最適な環境が見つかります。
気質を理解していないと、HSPの人は無理をしてでも周りに合わせてしまいます。
その結果が、自分自身を責めてしまう原因になっているのです。
2.SNSやネットの情報を断捨離する
HSPの人は他人の意見に流されやすく、深く受け取ってしまう特徴があります。
そのため、情報を意図的に断捨離することが大切です。
- 使うSNSを1つに絞る
- SNSの使用時間を1日〇時間までと決める
- ニュースアプリ、Yahooなどをアンインストールする
- テレビを見ない
上記を実行するだけでも、かなりの情報を断捨離できます。
自分を責めてしまうのは、多くの情報を受け取りすぎて、頭が混乱しているのも原因です。
HSPの人は、情報を最小限に減らして、自分と向き合う時間を作ることが大切なのです。
3.HSPであることを周りに言わない
HSPは日本国民の5人に1人と、少数派なポジジョンです。
そのため、周囲に安易に話してしまうと、理解されず逆効果になってしまう場合が多いのです。
さらに、周りに過度にHSPであることを伝えてしまうと、以下のように思われてしまうリスクがあります。
- 特別扱いをしろってこと?
- いろいろ細かくてめんどくさいな…
- 病気でもないのに気にしすぎじゃない?
HSPであることを押し付けすぎると、理解できない人からしたら「めんどくさいやつ」になってしまいます。
HSPはあくまで気質なので、自己理解を深めて、自分の中で解決するのが基本です。
信用している人以外には公表しないのが、無難でしょう。
4.自分を受容してくれる人と付き合う
HSPの人は、人間関係を周囲に合わせてしまう傾向があります。
周囲に合わせてしまうと、苦手な人や合わない人とも付き合うことになってしまいます。
- 人の意見に対して否定的な人
- 自分の話を一方的に話す人
- 人に合わせず自分のペースで話す人
HSPの人は上記のような人と付き合っていると、自己肯定感が下がってしまいます。
自己主張が強すぎず、お互いの意見を受け止められる関係を築くことが大切なのです。
まとめ:HSPの人がめんどくさいは間違い!個人の問題であることを理解しよう
HSPの人は「めんどくさい」「うざい」わけではありません。
あくまで、めんどくさいと思われるのはHSPが原因ではなく、その人個人の問題です。
ネットや人の言葉に左右されないためにも、以下のことを理解して実行しましょう。
本日のまとめ
- 「めんどくさい」と書かれる5つの要因を理解しよう
- 自分自身を責めてしまう原因を理解する
- 自分自身を責めないための4つのポイントを知る