HSPの働き方

【HSPと働き方】HSPが「現実的な適職」を見つける7つの手順

  • HSPな自分に合う「適職」はないのかな?
  • 自分に何が向いているかわからない…
  • もう働き方で失敗したくない…

本記事では、上記の悩みを解決します。

HSPさんは、繊細であることで働き方に悩む人が多くいます。

「転職してもすぐにダメになる…。」「何をやっても能力を発揮できない…。」「人間関係がうまくいかない…。」

これらの悩みは、HSPさんにとっての「現実的な適職」を理解せず、やみくもな仕事探しをしていることが原因の1つです

ぼくも、やみくもな転職を繰り返しては、漠然と働き方に悩んできました。
その大きな原因は、HSPの自分に合った「適職探し」の方法を知らなかったからです。

今回は、働き方に悩みやすいHSPさんが、適職探しで失敗しないための、根本的な解決策を、解説します。

この記事でわかること

  • HSPが「現実的な適職」を見つけるために重要なこと
  • HSPが「現実的な適職」を見つけるための7つの手順
  • HSPに向いている5つの働き方
  • HSPに向いていない7つの働き方
  • 内向型HSPのぼくの「現実的な適職」の現在地

この記事を読むことで、HSPさんにとっての「現実的な適職」を見つけるための、具体的な方法がわかります。

興味がある人は、続きを読み進めてくださいね。

HSPが「現実的な適職」を見つけるために重要なことは?

結論として、HSPさんが「現実的な適職」を見つけるには「自己理解」を高め「やりたいこと」を見つけることが重要です。

HSPさんは「出世する」「成果を出す」より、仕事に「やりがい」を感じることが大切です。

やりがいのある仕事で働くためには、まずは「やりたいこと」を見つけましょう。

そして、HSPさんが「やりたいこと」を見つけるには「自己理解」を深めることが、大切なのです。

HSPさんが「現実的な適職」を見つけるには、以下の公式が成り立ちます。

「現実的な適職」を見つける公式

  • 「得意なこと」×「好きなこと」=やりたいこと
  • 「やりたいこと」×「価値提供ができること」現実的な適職

上記の手順で進めることで、HSPさんにとっての「現実的な適職」を見つけられます。

HSPさんの仕事が続かない理由とは?

HSPさんの仕事が続かない理由は「自己理解」が足りておらず、表面的な理由で仕事を選んでいるからといえます。

HSPさんは「強みを生かすことが大切」とよくいわれますが、それだけでは「やりがいのある仕事」にたどり着くことはできません。

HSPさんが、仕事が続かない原因は、以下の4つのポイントが抜けてしまっているからです。

自己理解の4つポイント

  • 価値観
  • 仕事の目的
  • 得意なこと
  • 好きなこと

これら4つのことが、言語化できて初めて「自己理解ができている」といえます。

この4つのポイントのうちの1つだけ条件を満たしていても、HSPさんは長く仕事を続けるのは難しいでしょう。

仕事が続かず、悩んでいるHSPさんは、以下の記事で「対処法」を詳しく解説しています。

HSPに向いている働き方とは?

HSPさんに向いている働き方で、よく言われているのは、以下のことです。

HSPさんに向いている働き方

  • 1人でできる仕事
  • ルーティンワーク
  • 人に寄り添う仕事
  • 生き物に関わる仕事
  • 自分の興味の持てる仕事

これらの働き方は、HSPの気質と相性も良く、理想の働き方であるといえるでしょう。

しかし、本当に重要なのは、あなた個人にあった働き方を知ることなのです。

そもそも「HSPに向いている働き方」は、自己理解を高めることで、自然と明らかになります。

ぼくも「強み」「価値観」「好きなこと」「仕事の目的」を明らかにしていく過程で、自然と「HSP気質にあった働き方」にたどり着きました。

そのため、HSPさんが知るべきは「HSPに向ている働き方」ではなく、自分自身の内面、つまりは「自己理解」を高めることなのです。

HSPが「現実的な適職」をみつける具体的な7つの手順

HSPさんが「現実的な適職」をみつけるステップとして、まずは自己理解をとことん深めていきます。

そのためには、以下のことを知ることが大切です。

HSPさんが知るべき4つのこと

  • 価値観
  • 仕事の目的
  • 得意なこと
  • 好きなこと

まずは、上記の4つのことを理解するために「自己分析」をおこないます。

そして、「自己分析」をおこなったうえで「やりたいこと」を見つけていきます。

それを、7つのステップで以下のように手順化しました。

現実的な適職をみつける7つの手順

  1. 自分の「価値観」を見つける
  2. 「仕事の目的」を言語化する
  3. 得意なことを知る
  4. 好きなことを知る
  5. 「得意なこと」×「好きなこと」を掛け合わせ「やりたいこと」を書き出す
  6. 「やりたいこと」を価値提供ができるものだけに絞る
  7. 「やりたいこと」を実現するために「行動」に移す

正直、これからのステップは「骨の折れる作業」になります。

しかし、HSPさんが「現実的な適職」を見つけるためには、自分自身を深く理解する過程が、必ず必要なのです。

自分にとっての「本当の適職」に出会うためにも、気合をいれて行ってみましょう。

今回の7つのステップは、八木仁平さん著書の「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」を実際にぼくがやってみたものです。
より詳しく、知りたい人は、購入して「本のワーク」をやってみるのがおすすめ。

手順① 自分の「価値観」を見つける

まず初めにHSPさんにおこなって欲しいのが「価値観」を明確にすることです。

「価値観」を見つけることで、自分本当に求めている本質的な働き方がわかります。

HSPさんが働き方探しに失敗する原因は、以下のような表面的な理由で探してしまうからです。

表面的な働き方探し

  • 給料が高い
  • 世間からの評判
  • 資格を生かせる

このように、まずは軸となる「価値観」を言語化できていないと、わかりやすい「表面的な理由」で仕事を選んでしまうのです。

あなたが、仕事をするうえで、何に重きを置いているか「価値観」を言語化していきましょう。

「価値観」を言語化するには?

「価値観」を言語化にするには「自分との対話」が必要です。

なぜなら、価値観は自分の内側にしかないからです。

自分と対話をするには、自分の内側の考えをアウトプットする作業が必要になります。

価値観を明確にするためにも、八木仁平さんの動画の「価値観を見つける意外な10の質問」に答えてみましょう。

この質問に答えるときは、口頭ではなく、実際に紙に書き出していくことが大切です。

参考記事:https://www.jimpei.net/entry/daiji-10questions

手間のかかる作業ですが、価値観探しをおろそかにすると「やっぱりなんか違うな…。」と、何度も働き方に悩むことになります。

ぼくが実際に答えた質問を例にすると、以下のようになります。

Q.尊敬する人、尊敬する友人、好きなキャラクターは誰?その人のどんなところを尊敬している?

・尊敬する人:両学長(YouTuber)

・尊敬する理由:お金に関する情報を幅広く発信し、自分の人生を実際に変えてくれた人だから。さらに、お金の知識を発信するだけでなく、具体的な行動もセットで説明されており、多くの人の人生に影響を与えているところ。

ここからわかる価値観:正確性、目的、人助け、余裕、貢献

このように、10の質問に答えることで、以下の価値観が明確になりました。

ぼくの価値観リスト

快適さ、慎み、平穏、余裕、シンプル、ミニマル、健康、魅力、家族、思いやり、寛容、許し、公平、受容、精神性、貢献、人助け、現実、合理、正確性、目的、自制、成長、情熱、希望、達成、知識、勤勉、熟達、熱中、謙遜

質問に答えて価値観がたくさん出てきたら、似たような価値観をグループ化して「代表的な大きな1つの価値観」でまとめます。

価値観をグループ化するときは、マインドマップを利用すると効率的です。
マインドマップは無料で使える「マインドマイスター」を利用するのがおすすめ。

以下が、ぼくの価値観をマインドマップでグループ化して、大きな1つの価値観でまとめたものです。

この中から、自分の中で重要度が高い順番で「価値観ランキング」を作ってみましょう。

ぼくの価値観ランキング

  • 快適さ
  • 家族
  • 現実
  • 希望
  • 熱中
  • 公平

ここまで、できれば、価値観が言語化できるはずです。

ちなみに僕の価値観を言語化すると、以下のようになります。

リスクを織り込んだ現実的な計画を立てながら、将来に希望の持てる快適な暮らしを、家族とともに実現したい

これが、ぼくの価値観を言語化した言葉になります。

みなさんも、価値観を明確にするためにも、10個の質問に答えて、ワークを実際にやってみましょう。

手順② 「仕事の目的」を言語化する

価値観が明確になったら、HSPさんの「仕事の目的」を言語化していきます。

何を目的にして、仕事をするかを、価値観と照らし合わせて、言語化していくのです。

ここで考えてほしいのが、以下のことです。

「仕事」=「価値提供をすること」

この考えを忘れて価値観だけで、仕事の目的を探すと、仕事にならない可能性があります。

そのため、価値観を明確にしたら、その価値観を人にどう提供するかを考えていきましょう。

過去にあなたが「価値を提供しようとした」経験は?

仕事の目的を考えるにあたり、おこなって欲しいワークがあります。

それは、過去にあなたが価値を提供しようとした経験です。

「困っている後輩に仕事を教えてあげた」など、どんな小さなことでも構いません。
最低でも、10個は書き出していみましょう。

ぼく場合は、以下の10個が思いつきました。

価値提供しようとした10個の経験

  • 仕事がつらく鬱になり、出勤できない妻に逃げ出すための道筋を作ってあげた
  • HSPで生きづらいと悩む人に向けてブログで情報発信をした
  • 友人に生命保険やインデックス投資についてFPの知識を生かしアドバイスをおこなった
  • 親に大手キャリアから無料の楽天モバイルに乗り換えるようにアドバイスをおこなった
  • 結婚しようか悩んでいる友人に自分の経験をもとに相談に乗ってあげた
  • 500万円の借金を1年半で返済した節約術をSNSで発信した
  • オンラインサロンのメンバーのブログのフィードバックをおこなった
  • 職場先のご家族さんの悩みを傾聴してあげた
  • 断捨離がうまくいくコツをSNSで発信した
  • HSPであることを誰にも言えず悩んでいる人に共感して話を傾聴してあげた

この10個の経験の中で、何を価値提供できたかを明確していきます。

「価値提供しようとした」経験提供した価値
仕事がつらく鬱になり、出勤できない妻に逃げ出すための道筋を作ってあげた快適さ・健康・希望
HSPで生きづらいと悩む人に向けてブログで情報発信をした快適さ・知識・余裕・成長・希望
友人に生命保険やインデックス投資についてFPの知識を生かしアドバイスをおこなった知識・人助け
親に大手キャリアから無料の楽天モバイルに乗り換えるようにアドバイスをおこなった余裕・合理
結婚しようか悩んでいる友人に自分の経験をもとに相談に乗ってあげた思いやり
500万円の借金を1年半で返済した節約術をSNSで発信したミニマム・余裕
オンラインサロンのメンバーのブログのフィードバックをおこなった知識・成長
職場先のご家族さんの悩みを傾聴してあげた人助け・思いやり
断捨離がうまくいくコツをSNSで発信したミニマム・快適さ・シンプル
HSPであることを誰にも言えず悩んでいる人に共感して話を傾聴してあげた思いやり・人助け・知識

ここから導き出される、ぼくの「仕事の目的」は以下の通りです。

「人間関係」「お金」「仕事」で生きづらいと悩む人に向けて、自分の知識を発信し、快適に生活できる人を増やしていきたい

これが、ぼくの「仕事の目的」であり、価値提供ができることです。

みなさんも、上記の「ワーク」をおこない「仕事の目的」を言語化してみましょう。

手順③ 得意なことを知る

強みや得意なことを知る前に「強み」の定義を、理解することが大切です。

「強み」とは、自分では気づかずに無意識にできていることをいいます。
他人をみて「なぜあんな簡単なことができないの?」と感じることがあれば、それがあなたの「強み」といえます。

よく勘違いをしてしまうのが、得意なことは「好きで夢中になれること」と思ってしまうことです。

しかし、得意なことは、自分では気づかずに当たり前のようにできていることです。

「強み」とは「好き嫌い」関係なく、無意識にできていることをいいます。

客観的に「強み」を知るには?

「強み」は無意識にできていることなので、自分では気づくことが難しいです。

とくにHSPさんは、自己肯定感が低く、得意なことや強みを客観的に見るのが苦手な傾向にあります。

まずは、客観的に自分自身を知るために、八木仁平さんの「強みを見つける意外な10の質問」に答えてみましょう。

参考記事:https://www.jimpei.net/entry/tokui-10questions

ぼくが10の質問に答えた結果は、以下の通りです。

10の質問に答えた結果

  • 人の気持ちを理解できない人にイライラ
  • 忘れ物が多いことを注意されていた
  • 1人で家計の資産管理をしているとき、ブログ、読書をしているとき
  • 「○○君と一緒にいると自分ばかり話して、つい話しすぎちゃう」
  • 妻から「すごい集中力だね」といわれたことがある
  • 大勢の人の前で話すこと、マルチタスク、会議で自分の意見を言うこと
  • 1人で副業を始めてからが1番充実している
  • 「なんで人の話をもっと聞けないのかな?」と思う
  • 仕事先のご家族さんに「いつも長い話を聞いてくれてありがとう」といわれた
  • 1人で創作物を作ること

この中から、長所を抜き出していきましょう。

ぼくの長所

  • 1人の環境で長時間集中して作業ができる
  • 人に気持ちよく話させる「傾聴力」
  • すぐに人に聞かず、問題解決方法を自分で考える能力
  • 人の気持ちを理解して、発言できる
  • 1人で考えたり、思考すること

このような複数の長所が明らかになりました。

10の質問が手間と感じる人は自己分析ツール」を利用するのもおすすめです。

まずは、無料でおこなえる「グッポイント診断」をやってみましょう。

「グッドポイント診断」は、大手転職サイトの「リクナビNEXT」が、無料で提供している、自己分析ツールです。

グッポイント診断」は無料だからといって、正確性が低いわけではありません。

ぼくが、時間をかけて答えた、八木仁平さんの10の質問の答えと、一致しているところが多くありました。

「傾聴力の高さ」「受容力」「じっくりと考える」など、質問とかなり一致しています。

所要時間は、30分ほどでできるので、まずは「リクナビNEXT」に無料登録して、やってみましょう。

無料で5つの強みがわかる

手順④ 好きなことを知る

ここで明確にしておくべきなのが「得意なこと」と「好きなこと」は違うということです。

好きなことは、「ファッションが好き」「サッカーが好き」「映画が好き」とその分野をまとめて好きになることです。

「得意なこと」と「好きなこと」の違いを「ファッション」を例にして分解してみましょう。

「ファッション」で得意なことの例

  • 服をデザインする
  • 服をマーケテイングして売り上げを伸ばす
  • 最新の服を動画で紹介する
  • 服選びが苦手な人のコンサルをする

このように一言で「ファッションが好き」といっても「ファッション」の中にも「好きだけど得意ではないこと」が存在するのです。

「服選びは得意だけど服をデザインするのは苦手」「服を着るのは好きだけど、コンサルは苦手」

このように、好きだけど苦手な分野は存在するのです。

「好きなこと」は得意なことを無視して考える

好きなことは「できるできない」関係なく、考えてみましょう。

ただ「好きなことなんて思いつかない…。」と悩んでしまうHSPさんも多いと思います。

そこで、好きなこと探しにおすすめなのが、八木仁平さんの「好きなことを見つける10の質問」に答えてみましょう。

参考記事:https://www.jimpei.net/entry/sukinakoto-shitsumon

ぼく場合は、以下が好きなことです。

ぼくの好きなこと

  • 日本経済、お金の知識、節約術
  • ブログ、WEBマーケティング
  • 最新のテクノロジーについて
  • 健康
  • メンタル、HSP 、心理学、脳科学
  • 1人で創作活動をする
  • 科学的事実をもとにした知識、情報
  • ミニマム思考

「好きなことの10の質問」に答えると、このように客観的に好きなことが、アウトプットされます。

それがあなたの「得意不得意」は関係なく、好きで夢中になっていることです。

手順⑤ 「得意なこと」×「好きなこと」を掛け合わせ「やりたいこと」を書き出す

これまでのステップで「得意なこと」「好きなこと」が理解できたと思います。

そうしたら、その2つが重なる部分があなたの「やりたいこと」といえるでしょう。

例えば、自分を例に考えてみましょう。

得意なこと好きなことやりたいこと
人の話を傾聴するお金の知識、倹約ファイナンシャルプランナー
人の話を傾聴するHSP、メンタル、心理学HSPカウンセラー
問題解決方法を自分で考えるブログ、WEBマーケティングブロガー
問題解決方法を自分で考える日本経済、お金の知識、倹約お金や倹約の知識を発信する人
1人で長時間、集中できる最新のテクノロジーについて仮想通貨、NFTブログを作る
1人で長時間、集中できるミニマム思考ミニマリストブログを作る
1人で長時間、集中できる日本経済、お金の知識、倹約金融関係のWEBライターになる
人の気持ちを考えて発言できるメンタル、HSP 、心理学、脳科学心理カウンセラー
人の気持ちを考えて発言できるお金の知識、倹約家計管理アドバイザー
1人で考えたり、思考するメンタル、HSP 、心理学、脳科学HSPブログで発信する

このように、やりたいことが自然とたくさん出てきます。

手順⑥ 「やりたいこと」を「仕事の目的」と一致するものだけに絞る

「やりたいこと」がわかったら、次はその「やりたいこと」の中で、「仕事の目的」と一致するものに絞っていきます。

ぼくの仕事の目的は「お金、人間関係、仕事で悩む人へ、自分の知識を発信して、快適に生活できる人を増やす」です。

仕事の目的を考えて「やりたいこと」を選ぶと、以下のようになります。

やりたいこと仕事の目的と一致する?
ファイナンシャルプランナー
HSPカウンセラー
お金や倹約の知識を発信する人
仮想通貨、NFTブログ
ミニマリストブログ
金融関係のWEBライター
心理カウンセラー
家計管理アドバイザー
HSPブログ

このように「やりたいこと」の中で、仕事の目的と一致しているものに「◎、○、△」で評価してみましょう。

ここまでくると、あなたの「現実的な適職」がわかったはずです。

手順⑦ 「現実的な適職」を実現するための手段を実行する

「現実的な適職」がわかったら、あとは実現する手段を実行していきます。

人によって「現実的な適職」で働く手段は変わってくるはずです。

ぼくの場合は「ブログでの情報発信」が、「やりたいこと」を実現する手段として、もっとも合理的でした。
そのため、今は副業でHSPさんや内向的で悩む人が、快適に暮らせるような情報発信を続けています。

もしも、今回のワークをやってみて、転職が必要な人は、まずは転職エージェントに相談してみましょう。

「やりたいこと」が明確になっていれば、アドバイザーに具体的な条件を提示することができ、転職で失敗する確率も減らせるでしょう。

HSPさんに、活用してほしい転職エージェントは、以下の記事でまとめています。

HSPに向いている5つの働き方

HSPさん個人個人で、向いている働き方は、もちろん違いますし「これが向いている!」とハッキリいえるものは存在しません。

しかし、HSP気質を持っている人の、向いている傾向が強い働き方は存在します。

以下が、HSPさんに向いている働き方です。

HSPに向いている働き方

  • 人に寄り添う仕事
  • 人との関りが少ない仕事
  • 生き物に関わる仕事
  • ルーティンワーク
  • 自分のためになっていると感じる仕事

内向型HSPの自分にも多くあてはまるため、ほかのHSPさんにも当てはまる人は多いと思います。

それでは、1つずつ見ていきましょう。

1.人に寄り添う仕事

人に寄り添う仕事は、共感力が高いHSPさんには向いている仕事といえます。

HSPさんは、敏感に人の感情を察知して、空気を読むのを得意としています。

そのため、人の気持ちを理解して、寄り添うことを得意としているのです。

ぼくも11年間介護士を続けています。
介護士は、まさに利用者さんの気持ちを理解して寄り添う仕事なので、自分には合っています。

人に寄り添う仕事

  • 介護職
  • マッサージ師
  • セラピスト
  • 看護師
  • カウンセラー

上記の仕事は、人の気持ちに寄り添う側面が強く、HSPさんの気質を生かしやすい仕事です。

2.人との関りが少ない仕事

人との関りを最小限にできる仕事も、HSPさんにはおすすめの働き方です。

他人の影響を強く受けるHSPさんは、人との関りを減らすことで、本来の力を発揮しやすくなります。

HSPさんは、自分の内側に向き合う時間を確保することで、考えを深め、アイデアを作り出します。

その時に、人との関りが少ないほうが、自分と向き合える時間を確保できるのです。

人との関りが少ない仕事

  • WEBライター
  • WEBデザイナー
  • プログラマー
  • トラック運転手
  • ビルメンテナンス
  • 訪問介護士
  • 警備員
  • 清掃員

上記の仕事は、1人の時間が多く、HSPさんでも向いている傾向にあります。

人との関りが少ない仕事は、自分と向き合える時間が多いため、HSPさんでも力を発揮しやすいでしょう。

3.生き物に関わる仕事

生き物にかかわる仕事は、感受性が高いHSPさんと相性がいい仕事です。

HSPさんは、動物や植物などに、深い愛情を抱く人が多いです。

人の感情に寄り添うだけではなく、動物や植物に対しても感情移入できるのです。

生き物と関わる仕事

  • 盲導犬訓練士
  • 動物園の飼育員
  • ペットシッター
  • 野生生物調査員
  • 自然保護管
  • ガーデンデザイナー

上記のように、生物に深くかかわる仕事も「やりがい」を感じやすく、おすすめの仕事です。

生物にかかわる仕事は、HSPさんの繊細な感情のいい面を生かせるため、向いている仕事といえます。

4.ルーティンワーク

作業が決められている仕事も、HSPの気質とマッチするので、向いている働き方といえます。

HSPさんは、まじめな性格の人が多く、ルールに忠実に従う行動をとりやすいです。

逆にいえば、ルールがあいまいで、作業工程が人任せの職場は、不安を感じやすくなります。

そのため、ある程度作業がルーティン化されており、ルールに厳格な仕事があっている傾向にあるのです。

ルーティンワークの仕事

  • 工場のライン作業
  • 清掃員
  • ルート配送の運転手
  • ごみ収集のスタッフ

上記のような仕事は、作業がルーティン化されており、1人1人がルールを乱さずに作業することが大切な仕事です。

真面目で周りとの協調性を重んじるHSPさんには、我が強い人が少ない、作業がルーティン化された職場があっているでしょう。

5.自分のためになっていると感じる仕事

HSPさんは、自分を犠牲にして「人のために働かないとダメ」と思い込みやすいです。

その結果、精神的に病んでしまい、仕事が長続きしないことが多いくなります。

HSPさんは、まずは自分が「成長できている」「毎日学ぶことが楽しい」と感じる職場で働くことが重要なのです。

よくいわれるのが、HSPさんは「人の役に立っていると感じる」職場で働くのが重要といわれることです

しかし、HSPさんは、まずは「自分のためになっているか」を優先しましょう。

自分が充実する仕事をすることで、自然と「人のためになること」はできます。
なぜなら、仕事は「人に価値提供をする」おこないであり、人のためにならない仕事はないからです。

自分を犠牲にしがちなHSPさんは、まずは自分のためになっているかで仕事を選びましょう。

【失敗談あり】HSPに向いてない7つの働き方

HSPさんのとって、職場環境はもっとも大事な要素といっていいでしょう。

その中でも、向いていない働き方は、最優先に避けるべきポイントです。

なぜなら、向いていない働き方は、HSPさんの「強み」を生かせないからです。

以下が、HSPさんに向いていない働き方です。

HSPに向いていない働き方

  • 職員が多い環境
  • ルールがあいまいな職場
  • 体育会系が多い仕事
  • 自分の興味から遠い仕事
  • 成果主義の仕事
  • 常に人に見られている環境
  • 音、においなどが強い環境

1つずつ、詳しく見ていきましょう。

1.職員が多い環境

職員が多い環境は、他人に強い影響を受けるHSPさん、避けたほうがいいです。

ぼくも、過去に人が多い環境で働いていましたが、以下の理由で苦労しました。

職員が多い環境の悩み

  • 常にほかの職員と自分を比較してしまう
  • 陰口、悪口を受け流せない
  • 人が怒られているときに他人事とは思えない
  • オフィスに入るときに毎回緊張する

このように、HSPさんは人が多いと、とくに問題が起きていなくても、精神的に疲労していきます。

どうしても、人の感情に敏感に反応してしまうので、避けようがないのです。

そのため、HSPさんは人が多い環境で働くのは、避けるべきでしょう。

2.ルールがあいまいな職場

ルールがあいまいな職場も、HSPさんに不向きな傾向があります。

ルールや仕組みがない職場は、個人の裁量に任されているところが多いです。

ルールがなく、個人の裁量に任される職場は、真面目でルール通りに仕事をおこなうHSPさんとは相性が悪いのです。

そうした環境の職場で、よく見られるのが「人によって言っていることがバラバラ」になってしまうことです。

ルールがあいまいな職場

  • 教えてもらったとおりにやったのに「やり方が違う」と注意される
  • 誰をみて学べばいいかわからない
  • 自分が間違っていないかビクビクしながら仕事をする

社内のルールが定まっていないと、HSPさんは常に自分が間違っていないか、不安を感じてしまいます。

HSPさんは、まじめな人が多く、教えられたことを忠実に守ります。
ルール通りに確実に進めることで、安心感を感じやすいのです。

ルールがない職場は、我が道を行くタイプの人には向いていますが、人との協調性を重んじるHSPさんには向いていないのです。

3.体育会系が多い仕事

体育会系が多い職場も、HSPさんは避けるべきです。

体育会系の人は、積極的に行動をする人が多く、HSPさんの気質と相性が悪いです。

以下のように、体育会系の職場はHSPさんと相性が悪いといえます。

体育会系の職場の特徴

  • 思ったことはオブラートに包まず伝える
  • 上下関係が厳しい
  • 内面的な部分より結果で評価されやすい

人の感情を読み取って、慎重に発言するHSPに対して、まずは思ったことを伝える「体育会系」の気質とでは、相性が悪いです。

ぼくも、体育会系の仕事で働いたことがありますが「何を考えているわからない」と思われて、全く評価されなかったです。

4.自分の興味から遠い仕事

あまりにも自分の興味から遠い仕事も、HSPさんは向いていないです。

HSPさんは仕事の成果や給料よりも、日々の「やりがい」で、仕事の楽しさを実感します。

そのため、興味のわかない仕事だと、いくら給料が高くても、長くは続かないでしょう。

仕事を選ぶときに、よくありがちなのが以下のような条件です。

  • 給料が高い
  • 急成長している業界
  • 資格を生かせる仕事

HSPさんはこのような条件だけで仕事を選ぶと「全く興味のない業界」に転職してしまう可能性があります。

興味から遠い仕事は、HSPさんの感受性の高さを生かせないため、おすすめできません。

5.成果主義の仕事

成果でしか評価されない仕事は、HSPさんには不向きな仕事です。

HSPさんは、競争や順位をつける仕事を苦手としています。

成果主義が苦手な理由

  • 人と比べられるのが苦手
  • 誰かに勝とうと考えるより平穏を好む
  • 成果主義のプレッシャーに耐えられない

このように、成果主義の場合は競争になりやすく、HSPの人に気遣う気質と相性が悪いのです。

ぼくも営業で働いた経験がありますが、毎日のプレッシャーに耐えられなかったです…。
ライバルが結果を出すたびに「自分はダメだ」と落ちこんでいました。

HSPさんは、人の感情に寄り添うことを得意としているため、競争や結果で評価される、成果主義の仕事は合わないでしょう。

6.常に人に見られている環境

人の感情に敏感な気質を持っているHSPさんは、人からの目線も人1倍気になります。

常に人の目線が多い仕事は、委縮してしまい、本来の力が出せなくなってしまうのです。

人の目が気になる環境

  • オープンキッチンの飲食店
  • チームで作業する仕事
  • 職員が多いオフィス

こうした、常に人から見られている仕事は、緊張状態が抜けず、周りが見えなくなってしまいます。

飲食店やコンビニでバイトしていた時は、人の目線ばかり気にして、1番重要なレジ業務や配膳の仕事に集中できていなったです。
そのおかげで、いつもミスを連発していました…。

常に人から見られている仕事は、HSPさんの人の感情を感じてしまう気質と相性が悪くさけたほうがいいでしょう。

7.音、においなどが強い環境

HSPさんは、音やにおいなどにも敏感に反応します。

そのため、音がうるさい、においがきつい職場は、精神的なストレスが多くなるのです。

音、においが強い環境

  • 飲食店などのにおいが強い環境
  • 人の話し声が飛び交うオフィス
  • 大声で話さないと聞こえない環境

このような職場は、その場にいるだけでHSPさんは疲れてしまいます。

仕事とは別のところで疲れてしまうため、本来のやるべき仕事にも身が入らなくなります。
これでは、思うように力も発揮できません。

音やにおいなどの外的な要因も、HSPさんは職場選びをする際に重要なポイントです。

内向型HSPのぼくの「現実的な適職」の現在地は?

内向型HSPの現在のぼくの働き方についても、少しお話したいと思います。

ぼく自身も転職を過去に5回も繰り返して、働き方に長く悩んできました。

そして、多くの失敗を得て、現在は気質に合った環境で働けています。

内向型HSPで、同じように働き方に悩んでいる人に向けて、現在の「適職」に至るまでの経緯をお話しします。

内向型HSPの仕事の最長在籍年数は?

ぼくの「現実的な適職」の現在地を知る前に、過去の仕事がどれだけ続いたかをみてみます。

以下が、ぼくの過去の仕事の在籍年数です。

過去の仕事の在籍年数

  • 食品関係の営業マン:10か月
  • IT関係の営業マン:2週間
  • 介護施設(1個目):3年半
  • 介護施設(2個目):3年半
  • 訪問介護:4年(現在も在籍中)

こうやって見ると、いかに営業職が向いていなかったかがわかります。

そして、その後転職した、介護職で合計11年間働くことになります。

介護職は、現在も働いています。
なぜ「介護職」と現在の「訪問介護」が、内向型HSPの自分と相性がいい仕事であったかを、以下で詳しく解説します。

内向型HSPが「介護職」を続けている理由

内向型HSPのぼくが1番続いている職業は「介護職」です。

転職を繰り返しながらも、結局は11年間介護職として働いています。

介護職として、転職を3回繰り返していますが、いますぐに介護業界を離れようとは、考えていません。

その理由として、以下の理由があるからです。

介護職から離れない理由

  • 成果主義ではなくルーティンワークである
  • 繊細な気質があることで利用者さんのプライベートに配慮できる
  • 人の役に立っていると感じやすい
  • 同じような気質の職員が多い

介護職を1番続けられている理由は、「成果主義」ではなくルーティンワーク」であることが最も大きな理由です。

さらに、利用者さんのプライベートゾーンに密接にかかわるため、繊細な気質が強みとして生かされているのも大きな理由でしょう。

今の仕事が「働きやすい」のは「強み」を生かせているから

ぼくは現在は「訪問介護」を4年間やっています。

そして、結果として現在の「訪問介護」が、今までもっとも長続きしている仕事になりました。

今までの仕事で、1番働きやすいと感じています。

なぜ、1番長続きして、働きやすいと感じているかは、自分の「強み」を生かしやすい環境だからです。

以下の4つの環境であることでぼくの「強み」を生かせています。

長続きしている仕事の環境

  • 基本的に1人で作業をする
  • ゆっくりと丁寧に作業できる
  • 職員に合わないから人間関係が楽
  • 人の生活を密に支える仕事である
  • マルチタスクがほとんどない

すべてのHSPさんに当てはまるわけではないですが、内向型HSPのぼくは上記の環境で働くことで、現在は快適に働けています。

HSPの繊細な気質を生かせ1人の時間が多い「訪問介護」の働き方が、今の自分にはベストな働き方いえます。

今現在働いている、ぼくの訪問介護の働き方は、以下の記事で詳しく書いています。

まずは「強み」を生かすことを優先するのがおすすめ

今の仕事がつらくて、すぐにでも環境を変えたい人は、まずは「自分の強みを生かす環境」を優先するのがおすすめです。

強みとは「自分では無意識にできているけど、他人には簡単にできないこと」です。
そのため、強みを生かす環境に移ることで、努力せず「人に価値提供」ができるようになります。

「強み」を生かすことで「過剰に頑張る」必要がなくなり、働くストレスが大きく軽減されるのです。

しかし「強み」を生かす働き方は「本当にやりたいこと」ではありません。
なぜなら「好きなこと」と「仕事の目的」の条件を満たさないから。
しかし、ぼく自身が「訪問介護」という、強みを生かせる環境に移ったことで、ストレスが大幅に減ったのも事実です。

そのため、今の職場から早く移りたい人は、まずは「強み」を生かせる環境に移ることを優先に考えましょう。

自分の強みを客観的に知りたいなら、無料で正確な診断テストがおこなえる「グッドポイント診断」をやってみるのがおすすめ。

リクナビNEXTに無料登録するだけで、かなり詳しく強みを診断してくれます。

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「好きなこと」「仕事の目的」を生かした「働き方」は実現できていない

今の「訪問介護」の働き方は「強み」を生かせるため、今までの仕事で1番働きやすいのは事実です。

しかし、「訪問介護」は、ぼくの「好きなこと」と「仕事の目的」からは、ずれています。

仕事のストレスは減りましたが、今後も、長く続けていこうとは思ってないです。

正直、自己分析をするまでは「前よりストレスも減ったし今の「訪問介護」のままでもいいか」と感じていました。
ただ、将来も今のままの仕事をしていると考えたとき、漠然とした不安がありました…。
そんなとき、八木仁平さん著書の【世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方】を読み「不安」の正体がハッキリしたのです。

それは「仕事の目的」と「好きなこと」を実現できていなかったからです。

八木仁平さんの「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」を読んで「本当にやりたいこと=自分にとっての適職」がハッキリとしました。

働き方で悩んでいるHSPさんは、必読の本です。ぜひ1度読んでみて、実際に自己分析をおこなってみましょう。

まとめ

今回はHSPさんに向けて「現実的な適職」を見つける方法について解説をしました。

内向型HSPのぼくにとっての「現実的な適職」は「本当にやりたいと思えて、やりがいを感じる働き方」です。

そんなの理想論だろうと思われるかもですが、HSPさんは「やりがい」を感じた時にこそ、力を発揮します。

そのため、HSPさんにとっては「本当にやりたいこと」を突き詰めることこそ「現実的な適職」を見つける最大の方法だと考えます。

現実的な適職を見つける7つのステップは、以下の通りです。

現実的な適職を見つける7つのステップ

  1. 自分の「価値観」を見つける
  2. 「仕事の目的」を言語化する
  3. 得意なことを知る
  4. 好きなことを知る
  5. 「得意なこと」×「好きなこと」を掛け合わせ「やりたいこと」を書き出す
  6. 「やりたいこと」を価値提供ができるものだけに絞る
  7. 「やりたいこと」を実現するために「行動」に移す

ただ、7つのステップをおこなって「本当にやりたいこと」が見つかっても、まずは今の職場からいち早く抜け出したい人もいるでしょう。

そういった人は、まずは「強み」を生かすことを考えましょう。

「強み」とは「自分では無意識にできているけど、他人には簡単にできないこと」です。

強みを知り、強みを生かせる環境に身を置くことで、頑張らずに「人に価値提供」できるようになり、働くストレスが大きく軽減します。

そのため、まずは自分の強みを客観的に知り、強みを生かせる環境に身を置くことを考えましょう。

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