- HSPに介護士が向いているか疑問に感じている
- 今の介護現場が自分に合わないだけ?
- このまま介護を続けていいのか不安に感じている
このように自問自答している人は多いと思います…。
ぼくも内向型HSPとして、介護現場で10年間働いているので、上記の悩みは痛いほどわかります。
HSPとして、介護現場で働いていると、多くのストレスや悩みを感じますよね…。
今回は、内向型HSPとして10年間介護士として働く私が、HSPさんに「介護職が向いているのか」「職場選びのポイント」についてお話します。
この記事でわかること
- HSPが介護職に向いている5つの理由
- HSPが避けるべき介護の職場環境
- HSPの人に向いている介護職の働き方
- HSPの介護職が持っておくべき考え方
上記について解説します。
10年間介護士として働く中で、多くの職員と関わりましたが、介護士の人にはHSP気質の人が多くいました。
そのため、ぼくと同じように悩んでいる方も多いと思います。
この記事を読むことで、介護職として働く不安が減り、適切な環境を見つけられます。
興味のある方は、ぜひ読み進めてみてくださいね。
この記事の信頼性
- 現役介護士で内向型HSP
- 介護士として10年間勤務
- 介護施設で通算7年間の勤務経験あり
- 介護福祉士の資格取得済み
- 現在は夜勤専従の「重度訪問介護」で3年間働く
【介護職の適性を知る前に】HSPの4つの特徴
まずは、介護職の適性を知る前に、HSPの知るべき特徴があります。
HSPの特徴を知ることで、自分の弱みと強みが理解できるのです。
HSPの4つの特徴
- 物事を深く思考できる
- 刺激に敏感で疲れやすい
- 人の気持ちに気づきやすく共感力が高い
- 繊細で些細なことに気づきやすい
上記の4つの気質は、環境によって、強みにもなり、弱みにもなります。
そのため、4つの特徴の長所を生かすことが大切です。
HSPの「4つの特徴」 | 「4つの特徴」の長所 |
物事を深く理解できる⇒ | 1人でもくもくと集中できる |
刺激に敏感で疲れやすい⇒ | 優しく接することができる |
人の気持ちを感じやすく共感力が高い⇒ | 利用者さんの気持ちを感じ取れる |
些細で繊細なことに気づきやすい⇒ | 利用者さんの様子の変化を見逃さない |
上記のように、繊細であることが、介護をするときに強みになります。
しかし、HSPさんに合わない環境で働くと、周りに合わせすぎて、自分の気持ちもを犠牲にしてしまうのです。
そうならないためにも、長所・短所を理解し自分に合う環境で働くことが大切なるのです。
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HSPに介護職は適職といえるのか?
結論からいうと、HSPさんは気質的に介護職に向いています。
HSPが持っている特徴は、介護職で働くうえで相性がいいといえるのです。
HSPさんが介護職と相性が良いといえるのは以下の5つの理由があるからです。
HSPと相性がいい理由
- 高い共感力を生かせる
- 利用者さんの求めることに気づける
- 利用者さんの小さな変化を見逃さない
- 感謝の言葉に人一倍喜びを感じられる
- 利用者さんのプライベート空間に配慮できる
介護職は利用者さんと深く関わる仕事なので、相手の気持ちを感じ取れるHSPには相性が良いのです。
介護職は、HSPの強みを生かしやすいのも事実ですが、働く環境によっては、HSPには刺激が強すぎる場合があります。
HSPさんに向かない介護現場
- 緊急性が高い環境
- 人との関わりが多い環境
- 激務でマルチタスクをおこなう環境
介護施設、とくに重度の利用者さんを受け入れている施設では、上記の環境の場合は多いです。
そのため、介護職としては向いていますが、働く環境をよく考える必要があるのです。
HSPが介護職に向いている5つの理由
まずは、介護職がなぜHSPに向いているのかを、深堀していきます。
HSPが介護職に向いているのは、気質的に以下の5つの理由があるからです。
向いている5つの理由
- 共感力が高い
- 利用者さんが求めていることを敏感に感じ取れる
- 本人も気づかない小さな変化に気づける
- 感謝の言葉に人一倍喜びを感じられる
- 利用者さんのプライベート空間に配慮できる
1つずつ、詳しく見ていきましょう。
1.共感力が高い
HSPさんは、他人の気持ちに敏感で、共感力が高い特徴があります。
共感力が高いことで、利用者さんの気持ちにも深く寄り添うことができるのです。
介護職は、利用者さんの生活を支える仕事です。
そのため、利用者さんと強い信頼関係を気づく必要があります。
- 利用者さんの痛みやつらさを理解できる
- 利用者さんに寄り添えるので心を開きやすい
上記のような所で、高い共感力が生かされるのです。
利用さんは「うわべだけで接しいるか」「心から共感してくれているか」を敏感に感じ取っています。
共感力が高いHSPの人は、心から利用者さんに寄り添えるので、介護士に向いているのです。
2.利用者さんが求めていることを感じ取れる
人の気持ちに影響されやすいHSPは、利用者さんが求めていることも感じ取りやすいです。
HSPの人は非常に敏感ため、顔色、仕草、表情の変化などもよく見ています。
そのため、利用者さんが求めることに気が付くのが得意なのです。
コミュニケーションが難しい人
- 認知症で言語理解が低下している利用者さん
- 麻痺で言葉がうまく出ない利用者さん
- 口下手で口数が少ない利用者さん
上記のような利用者さんは、介護士側から「今、何をしてほしいのか?」を感じ取る必要があるのです。
HSPの敏感に感じる特徴は、こういった環境で強みを発揮します。
3.本人も気付かない小さな変化に気付ける
毎日の小さな変化に敏感なのも、介護士としては強みになる能力です。
HSPは周りの環境に敏感で、些細なことに気づきやすい特徴があるため、利用者さんの体調の変化も見逃しません。
そのため、介護士側がよく観察する必要があります。
介護士の観察ポイント
- 歩行や動作の変化
- 表情や話し方
- 体温や気温の変化
上記のような変化は、見過ごしてしまうことも多いです。
しかし、HSPさんはこういった変化にも対応することができます。
4.感謝の言葉に人一倍喜びを感じられる
HSPさんは感受性も豊かなので、感謝の言葉にも人一倍喜びを感じられます。
そのため、介護職のような、人から感謝される仕事にはやりがいを感じやすいのです。
介護職をしていると利用者さんから「いつもありがとう」と感謝の言葉をよくかけられます。
- 生活を支えているからこそ、心の底から感謝してくれる
- 現場で一番近い距離で感謝を感じられる
介護職は、現場で実際に利用者さんと深く関わります。
だからこそ辛いことも多いですが、直に感謝の気持ちを感じられます。
利用者さんの生活を一番近くで支えるので、HSPの人もやりがいを感じやすいのです。
5.利用者さんのプライベート空間に配慮できる
介護職とは、利用者さんの生活にもっとも寄り添う仕事といえるでしょう。
利用者さんの生活とは、いうなればプライベート空間です。
個人的には、介護士はこのプライベート空間に配慮できる能力が一番重要だと考えています。
施設で働いていると「集団生活」になり、個人のプライベート空間への配慮を忘れがちになります…。
HSPさんは、人の気持ちを敏感に感じ取れる気質があることで、利用者さんのプライベート空間への配慮もできます。
介護職として重要な、利用者さんのプライベート空間に配慮できる能力も、HSPの敏感な気質と相性がいいといえるでしょう。
HSPが避けるべき介護職の3つの職場環境
HSPさんは介護職に気質は向いていますが、職場環境については、合わない場所があります。
そのため、避けるべき環境を知り、理解する必要があります。
以下が、HSPさんが避けるべき職場環境です。
HSPが避けるべき3つの環境
- 急な対応が多い職場
- 人との関りが多い職場
- 激務で複数の業務をおこなう職場
それでは、1つずつ詳しく説明します。
1.急な対応が多い職場
急な対応が多い職場は、HSPには刺激が強いので避けた方がいいです。
急な対応が多い施設
- 特別養護老人ホーム
- 老人保健施設
- 療養型医療施設
上記のような施設は、重度の利用者さんが多く、精神的な負担が大きいです。
夜勤をしていても、いつ急変するのか不安で、プレッシャーを感じながら仕事をします。
急変対応が多く、重度の利用者さんが多い施設は、避けるべきでしょう。
2.人との関わりが多い職場
人との関りが多い施設も、HSPが得意な環境ではありません。
HSPは他人の感情を受けやすいので、関りが多いと疲れてしまいます。
施設で関わる人たち
- 利用者さん
- 利用者さんのご家族
- 職員
- 業者
- 職場体験の学生
施設が大きいほど、上記の人たちと関わる回数は増えてしまいます。
そのため、人との関りが多い大型施設は避けるべきでしょう。
3.激務で複数の業務をおこなう職場
激務で、時間に追われる職場は、HSPと相性が悪いです。
HSPはゆっくり考えながら仕事をするので、効率を求められる職場は向いていないのです。
- 人手が不足している
- 重度の利用者さんが多い
- 残業しないと業務が終わらない
上記の環境で、HSPさんが長所を生かすのは難しいです。
HSPさんが介護職として働く場合は、比較的余裕のある環境であることが大切です。
HSPに向いている介護職の働き方3つ
HSPさんは、介護職で働く場合、慎重に職場を選ぶ必要があります。
なぜなら、環境に大きく影響を受けるHSPは、職場選びを間違えると、大きなストレスになるからです。
HSPと相性がいい3つの働き方
- 訪問介護士として働く
- 少人数の施設を選ぶ
- 介護派遣として働く
介護職として働く場合、上記の3つのことを意識することが大切です。
それでは、1つずつ詳しく解説します。
1.訪問介護士として働く
HSPさんは、訪問介護士として働くのはおすすめです。
訪問介護士は、人の関わりが最小限に抑えられ、HSPでも快適に働けます。
訪問介護の特徴
- 1対1でケアをおこなえる
- 職員とあまり関わらないので、人間関係が楽
- 1人なので、自分のペースで働ける
1人で考えながら、自分のペースで働くのが得意なHSPさんは、上記の環境の訪問介護は適しています。
人間関係のストレスも減るので、HSPには施設よりも訪問介護の方がおすすめです。
HSPさんに向いている「訪問介護」の働き方については、以下の記事でさらに詳しく書いています。
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2.少人数の施設を選ぶ
職員や利用者が多い、大型施設より、小規模な施設を選ぶのもポイントです。
小規模施設は、職員や利用者さんも少なく、落ち着いた環境のところが多いのが特徴です。
大型施設だと、急変対応が多かったり、人間関係もより複雑になります。
小規模施設の中でも、HSPにはグループホームがおすすです。
グループホームの特徴
- 少人数でゆったりしている
- 重度の利用者さんが少ない
- 効率性よりも家庭的な雰囲気を重要視している
上記の環境の所が多く、HSPの人でも働きやすいでしょう。
HSPの人には、自分のペースで働けて家庭的な雰囲気のグループホームは向いています。
グループホームの求人を探すなら「マイナビ介護職」の登録がおすすめ
グループホームの求人を探すときは、1人で求人を探すより、転職エージェントを利用するほうが効率的です。
1人で求人を探すと「施設の内部情報を知れない」「給料交渉ができない」など不利なことが多いです。転職エージェントを利用すると、アドバイザーが内部情報を教えてくれ、給料交渉までおこなってくれます。
転職の失敗を減らすためにも、転職エージェントを利用しましょう。
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マイナビ介護職がおすすめの理由
- 求人数が多く、求人の質も高い
- アドバイザーの対応が丁寧で押し売り感もない
- 施設の内部情報にも詳しい
- 給料交渉までおこなってくれる
実際にぼくは「マイナビ介護職」を利用しましたが、ほかの転職エージェントと比べ、電話対応も丁寧で求人紹介の押し売り感もなく、安心して利用できました。
利用は完全無料のため、グループホームの転職を考えているHSPさんは「マイナビ介護職」に登録だけでもしておきましょう。
3.介護派遣として働く
介護派遣は、残業も少なく、人間関係も正社員よりも楽な面が多いため、HSPの人にもおすすめです。
介護派遣とは、派遣会社と雇用契約を結んで、施設に一定期間の間、派遣される働き方です。
そのため、深い人間関係を築く必要がないので、正社員より気楽に働けます。
その他にもHSPの人が快適に働ける理由があります。
介護派遣のメリット
- 自分の希望する時間に働ける
- 深い人間関係が必要ない
- 委員会や施設行事を行う必要がない
- 残業が発生したら必ず残業代が支払われる
介護派遣は、基本業務以外の仕事をおこなう必要がなく、仕事の負担も正社員よりも少ないです。
また、施設で問題が起きた際は、派遣会社が間に入ってくれるので、正社員より人間関係のトラブルも防げます。
介護派遣として働くと給料が下がると思われがちですが、実は高時給の派遣会社が多く、給料は正社員と大きく変わりません。
正社員でストレスを感じているHSPの人は、介護派遣も検討してみましょう。
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介護派遣として、働く場合は派遣専門の転職エージェントへの登録が必要です。
介護派遣の転職エージェント中で、ぼくがもっともおすすめしているのが「かいご畑」です。
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介護派遣の働き方に興味をもったHSPさんは、まずは無料で「かいご畑」に登録しておきましょう。
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かいご畑の公式サイトHSPの介護職がもっておくべき3つの考え方
HSPさんが介護職として働く場合に、意識してほしい考え方があります。
以下が、介護職として働くために必要な3つ考え方です。
大切な3つの考え方
- 自分の思い通りにならないことを理解する
- 利用者さんと一定の距離を保つ
- ストレスを溜め込まない
HSPさんは、気質を理解して、適切な考え方で働かないと、毎日疲れ切ってしまいます。
それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。
1.自分の思い通りにならないことを理解する
介護職で働くうえで、他人と自分の違いを受け入れることは、とても大切な考え方です。
HSPの人は、他人の感情を受け取りやすい特徴があります。
そのため、他人の感情と自分の感情の境界線があいまいになってしまうことが起こります。
感情が混同すると、以下のようなときに怒りがコントロールできなくなります。
- なぜそのタイミングで立ち上がるのか
- 適切に対応したのになぜ寝てくれないの
- 丁寧に食事介助してるのに食べてくれない
利用者さんは認知症の人が多く、ほとんどの場合は思い通りには動いてくれません。
段取りを意識しすぎると、イラついていしまうので、介護職はある程度の割り切りも必要です。
自分主体で業務を進めるのではなく、利用者さんの状態に合わせて、柔軟に対応することも大切なのです。
2.利用者さんとは一定の距離を保つ
共感力が高いHSPは、利用者さんとの距離感が大切になります。
あまり深く思い入れを持ってしまうと、HSPの人は感情をすべて受け取ってしまい、ストレスになってしまいます。
そのため、利用者さんとは適切距離感を保つことが大切です。
感情移入しすぎないための意識
- 1人に対して特別な対応をしない
- 休日は利用者さんのことを考えない
- プライベートな話は控えめにする
利用者さんと信頼関係を築くのは大切ですが、プライベートな関係になると、常に仕事のことばかり考えてしまいます。
そのため、オンとオフを切り替えるためにも、一定の距離感を保つ必要があるのです。
3.ストレスを溜め込まない
介護職は、生活リズムが崩れやすく、ストレスが溜まりやすいです。
HSPさんは、ストレスに弱いため、介護職を続けるためには、ストレスをうまく解消する必要があります。
とくに、HSPさんがストレスをため込まないために重要なのが、1人の時間を確保することです。
HSPさんは人に流されやすい特徴があり、本当は行きたくない予定を入れがちです…。
ぼくは、以下の工夫をして1人の時間を確保しています。
1人時間を確保する工夫
- 朝早く起きて、朝活をする
- 朝散歩に出かける
- 「何もない日」をあえて予定として組み込む
- 1日のTODOリストを作る
TODOリストを作る理由は、その日の予定を決めたほうが、他人に流されづらくなるからです。
HSPさんはストレスをため込まないためにも、1人時間を作る工夫をしましょう。
まとめ:HSPは介護職として適切な環境で働こう!
HSPは介護職に適性はありますが、環境をよく考える必要があります。
ぼく自身も、始めは施設で働いていて、ストレスが大きかったですが、訪問介護に転職することで、やりがいを感じています。
そのため、介護職で働いていて、辛く感じているなら、環境を変えることが大切でしょう。
本日のまとめ
- HSPの4つの特徴を把握し、長所を生かす
- HSPに適切な介護職の環境を理解する
- 介護職として働くための3つの考え方を心得る
- 転職エージェントに登録し、実際に行動に移す
上記の方法で、現在の職場環境を変えていきましょう。
職場環境を見直すなら、まずは転職エージェントへの登録がおすすめです。
その中でも、ぼくが1番におすすめしている介護転職エージェントは「マイナビ介護職」です。
ぼくは実際に、転職するときは必ず「マイナビ介護職」を利用しています。
アドバイザーの質、求人の量ともに、申し分のないエージェントです。
どこの転職エージェントを使うか迷っている人は、まずは「マイナビ介護職」に登録しておけば間違いないです。
登録は完全無料
マイナビ介護職の公式サイト